ノードとカルマ

占星術で作るチャートの中にある 帽子のようなマーク。

地上から見上げる空を天球に見立てて、太陽の通り道(黄道)と月の通り道(白道)が交差する二つの交点を示しており「ノースノード(昇交点) / サウスノード(降交点)」とか、「ドラゴンヘッド / ドラゴンテイル」と呼ばれています。

チャート上で常に180度で向き合う位置にあり、太陽や月とは逆方向に移行していきます。一つのサインにそれぞれ約18ヶ月滞在し、18〜19年かけて12サインを1周します。
 

 

サウスノードとノースノードは、前世や過去世から引き継ぐ宿業やカルマと、それを今世で癒し解決するヒントを表すと言われ、個人の悩みや世相を占うときに重視されるポイントの一つ。
占星術業界では、ノードがサインを移動する度に世界中の占星術師が話題にしています。

前世や過去世、転生など、実態のつかみにくい話は正直なところ得意ではありませんが、占星術の奥深さを学ぶためには避けて通れぬ話題。

今回もスティーブン・フォレスト氏の記事を参考に考察します。

翻訳元の記事は、こちらのサイトから。(*翻訳掲載の許可を得ています)
Steven Forrest : https://www.forrestastrology.com/


ノースノード、サウスノード

2018年11月に占星術業界で話題となった ノースノードの蟹座入り。ノードのサイン移動は1年半のスパンでわりと頻繁に起こる現象でるにも関わらず、毎回注目される出来事です。

ノードのサイン移動は、大きく2つの意味を持ちます。

1つ目は、社会や世相に影響する「カルマ(宿命・宿業)」の性質が大きく変わるということ。

2つ目は、2017年始め以降に誕生した子どもたちとは異なる、新たなソウル・トライブの赤ちゃんが生まれるということ。
サウスノードの性質は、新生児がひとしきり産声をあげた後でその目や表情の中に見ることができます。産まれたばかりの赤ちゃんにも人としてすでに長所や短所が備わっていますが、ノードのサインが変わると、生まれ持つ性質や傾向性が変わってきます。
 

ノードのサイン移動の詳細

(日本時間で)2019年11月16日にノースノードが獅子から蟹に移り、同時にサウスノードが水瓶から山羊サインに移動。これ以降 2020年6月4日まで蟹サインに滞在。

ノースノードとサウスノードは必ず180度反対の位置に在り、どちらも重要な意味を持ちます。様々な面でサウスノードの方がより強い影響が出るにもかかわらず、中にはサウスノードを表示しない占星術ソフトもあります。世界史で北を上に見て南を卑下するような単純解釈が問題視されるように、ノードにおいても北だけを重視するのは偏った見方です。

ともかく、ノードのサイン移動としては11月16日にノースノードは蟹サインに入り、同時にサウスノードが水瓶から山羊サインに移動しました。そして各サインに2020年6月まで滞在する、ということを覚えておきましょう。

つまり、過去18ヶ月の間、世の中には水瓶サインの質を帯びたカルマが出ていましたが、その性質が山羊サイン的なものに変わっていくということです。もちろんこの時期に生まれてくる赤ちゃんにも影響します。2017年4月28日以降に生まれた赤ちゃんは水瓶サイン的なカルマを持っています。そして、次の新しいグループのカルマは山羊サインらしいカルマを持つようになります。
 

ミーンとトゥルー

なお、ノードの日付はミーン(平均値)で計算しており、トゥルー(真値)ではないことを述べておきます。位置はほとんど同じですが、サインのカスプ(境界線)が変わる時にこの判断が影響します。トゥルーを基準に考えると、ノードの軸が蟹や山羊サインに移るのが1週間ほど早まります。

11月6〜16日生まれの子どもたちがこの判断に左右されることになりますが、私の考えではこの子どもたちのサウスノードは水瓶です。多くの占星術研究者たちは「山羊だ!」と言っていますが。
ノードは18ヶ月ごとに変わるのでこの微妙なタイミングに影響を受ける人はそこまで多くはないと思いますが、これまでに出会った方々についてはほとんどの場合ミーン(平均値)で考えるサウスノードの影響がはっきりと出ていました。

ということでこれが私のやり方です。もし、ミーンとトゥルーについて私の考察に興味のある方はこちらの記事を参照してください。 mean vs. true nodes.
サウスノードは水瓶サインに在る期間に、世界に鮮明な刻印を残しました。それについても、2017年の記事に詳細を残しているのでこちらもご参照ください。
 

ノードがもたらす意味 

さて、本題に戻り、ノースノードが蟹サインに移り、サウスノードが山羊サインに入るというのは我々にとってどのような意味があるのでしょうか。

各ノードに関しては、次のような思想が根底にあります。

サウスノードは未だ未解決のカルマを示す(どうしても行き着いてしまう障壁や、繰り返してしまう悲劇など)。「何度学んでもまたやってしまう。。」といった、命の傾向性や治らない癖のようなもの。

他方で、ノースノードは自分では異質で不自然に感じられるもの。ですが、ちょっと努力して悪い習慣を突き放しノースノードが示す振る舞いをすると素晴らしい成果が現れます。まるで医師に処方された薬を飲んでけろっと病気が治ったときのような驚きを感じるでしょう。

個人的には、サウスノードがもたらす固執した考えや自滅的な行動はカルマに起因していると思います。つまり、前世や過去世から持ち越している問題ということです。家系や遺伝的に受け継がれる問題として出ることもあるでしょうし、日常の中で「クソ!」と思う出来事の中にも現れるでしょう。

前世やカルマという言葉に哲学や宗教的な思想は関係ない、とは言いがたいのですが「ノード」を扱うときは特に哲学的に考える必要はありません。日常生活や社会の中で身近に経験する実際的な問題として現れます。原因を深く掘り下げると、単に肩をすくめて済むような問題ではないのですけどね。

サウスノードは悪い癖や習慣、ノースノードはその治療方法と考えましょう。あるいは、サウスノードは私たちの視点や解釈を台無しにする負の傾向性、ノースノードは頭上で光るヒントやひらめきのようなもの、と捉えても良いかもしれません。

占星術研究家のマイケル・ルーティン(Michael Lutin)は、ノードの話を アルコール依存症の改善プログラム(12ステップ・プログラム)に例えて「サウスノードはお酒、ノースノードはミーティングのようなもの」とも言っていました。特徴をよく表した分かりやすい例えだと思います。
 

山羊のサウスノードの影響

山羊サインにも他のどのサインにも、本質的な「誤り」は無いのですが 12サインそれぞれにはダークサイド(影の側面)があります。そこをサウスノードが浮き彫りにします。簡単に言うと、前世や過去世での悪行や解決されなかった問題が、各サインをサウスノードが通るときにダークサイドと重なって表出するのです。あなたが今抱えている辛さや痛みがこれに関係しているとも言えるでしょう。

サウスノードが山羊サインを通ると、この暗い部分が2つの形で見えてきます。

1つ目は、日々のトップニュースのような形で現れ、2018年11月から2020年6月の期間の世相を象徴するような出来事として扱われるものとなります。

2つ目がより重要なのですが、この期間の新生児の性質として現れます。

これまでに述べたように、未解決のカルマは過去世から持ち越している宿業のようなもの。たとえば過去世で誰かがあなたを怒らせ、あなたがその人の頭を殴った、とかね。否定したくなりますが、これは私たち皆が通った道なのです。

逆に、過去世で正しいと信じ抜いた道徳観念に起因することもあります。「正しい行い」というのは時に非情で、傷や、悲劇、さらなる悪事を生み出す元凶となることもあります。

山羊サインは宇宙が語るストーリーの12分の1。
とりわけ、山羊サインが表すのは忍耐力や我慢強さ。北国の厳しい冬を想像してください。山羊サインが象徴する長く暗く寒い季節には、強い精神力を奮い起こす必要があります。生きるために体の痛みを無視してやるべきことをやるのです。

赤ん坊はとても大変な思いをして生まれてきます。その多くは、たくましい生命力で「生まれる」経験を通して、我慢強さを身につけます。自分のことだけでなく周囲のためにも責任を果たそうとしているのです。非常に強い責任感を身につけることもあります。

サウスノードが山羊サインにある人は生まれながらに 涙をこらえてやるべきことをやる、といった性質や癖を持ちます。幼い頃から大人びた性格。生まれて間もない時でも、すでに大人のような目や表情をしていることがあります。
 

山羊のカルマ

道徳観念や強さは大きな犠牲を伴います。
もし自分の子どもが飢えに苦しんでいたら、あなたはパンを盗むでしょうか。おそらく多くの人が同じ判断をするでしょう。
自分自身が飢えていたとしたらどうですか?
もし、パンの持ち主も同じように飢えていたらどうでしょう。食べ物を得るのはあなたか、相手か。さてどうしましょう。

貧困や困窮は道徳観念を複雑にし、必ずしも「正しいこと」が最良の結果に繋がらなくなります。人生は困難の繰り返し。サウスノードが山羊にあるときに生まれた人々は、これがよく理解できると思います。

タフな世代です。炎で焼き鍛えられたような人々です。精神的に強く、傷を勲章とする英雄のように人々の模範となるような人もいるでしょうし、人生の苦しさに打ちひしがれて間違いを起こす人もいます。

もう一つの山羊サインのカルマは寂しさ。この寂しさは物理的、感情的な孤独感からくるものです。灯台守とか、何十年も空虚な結婚生活を送った人が身に染みて感じるような寂しさ。または、トップの人間が知る「孤高の寂しさ」といった感覚もこの類でしょう。

他には、たとえば3人の子どもを持つシングルマザーの孤独感。自分の時間は全くないのに、常に寂しさを感じています。子どもたちは母親が大好きなのに、母親の心を完全には理解することはできません。この場合、誰かにありのままの自分を見てもらい、気持ちを理解してもらうことが孤独を癒す薬となります。

こうした例えを、過去世で体験したことだと想像してください。想像がつくでしょう。この辛さを経験した魂は、精神的な強さと、深い疲労感を抱えています。

こうした影響は、特に各ノードがこの時期に山羊サインに在る冥王星や土星とリンクするときに、赤ん坊の性格や日々の出来事により強く出てきます。
冥王星は2019年3月28日にサウスノードと合になります。土星とは2019年中に3回重なります。5/20、6/23、9/25。
 

山羊のサウスノードが求めるものとは

どうしてこの魂は地球に戻ってきたのでしょうか。わたしたち同様、彼らもなすべきことを終えていないのです。どうすれば前に進めるのでしょう。今まで見てきたことをベースに考えると答えははっきりしています。

彼らは癒しを求めて帰って来たのです。
ハグや休息、優しさ、重荷を共に負って一緒に歩いてくれる人が必要なのです。腹の底から笑ったり、熱い湯船に長く浸かること、心身を潤す飲み物、たくさん食べて魂を休めたいのです。山羊のサウスノードを持つ魂は、貧困や飢餓を経験している可能性があることを覚えておきましょう。

良い涙をたくさん流す必要があります。涙には不思議な治癒力があります。人間は時にひどい喪失感や空虚感に直面しますが、そんなときは涙を流すことです。感情を押し込めることは、気持ちを凍結させるようなもの。

山羊のサウスノードが持つ魂には、1000年も感情を凍結させている場合があります。「凍結」は義務を遂行し、想像しがたい困難に直面しながら心を強く持って乗り越える過程で起きたものです。

先ほど説明した救済策はどれも蟹サインの長所と同じ性質のものです。この魂はノースノードを「グレートマザー」と呼ばれる蟹座に持って転生してきたのです。偉大な母の存在が癒しをもたらします。この魂を持つ子供の親になる機会があったら、厳しい躾よりも親切さや許すことや、優しさを教えることにより重きを置いてみましょう。
 

山羊のサウスノードの社会への影響

それでは山羊に入るサウスノードを社会に投影して考えるとどうでしょう。ノースノードが蟹サインに入ることは我々の社会にとって、どんな意味があるのでしょう。

複雑で膨大な歴史を持つ「人類の精神 (宇宙の自然法則、集合的無意識、ガイア、神の意志)」自体が「カルマ(業)」と呼ばれ、カルマが熟した時に社会や個人の日常の中で、注目されるニュースや事件として現れると言われます。

これまで人類が乗り越えてきた飢餓やペストなどの感染症、過去に悲惨な状況ばかりを生み出した愚かな王たち、難民問題、迫害の歴史は、サウスノードが山羊サインを通る時にカルマが形となったことの一例です。

より身近な例えとして、あなたが人生において感情をすり減らした出来事を思い起こしてみてください。みじめに涙を流し悲しみに浸るような出来事ではなく、唇をかみしめて耐え忍び、真面目に取り組み、あの時は辛かったな、いう内容のものです。
このように強い義務感を持ち、大人として道徳的に考え、賞賛に値する行動をしているときでも、あなたは犠牲を払っている事を忘れてはいけません。カルマが熟し、現象として出てうんざりするような辛さや疲労を感じるときには、必ず癒しの存在が必要なのです。

過去数年の社会的な出来事を振り返ってみてください。今の政治的リーダーたちに満足していますか?世界は信頼できる人たちに任せられているでしょうか。日々の経済の影響はどうでしょう。
異常気象、遺伝子組み替え作物、核実験をする愚か者、テロリスト、精神異常者による銃乱射事件、交際するよりもスマホでポルノ動画を見る子どもたち、薬物中毒者の死、国境付近でオリに入れられる子供たち、跳ね上がる医療費、、、

社会的な「うんざり」感を感じられたでしょうか。それは山羊のカルマが熟してきている証。
解決策は蟹のノースノードが持っています。今の社会は、ある種の優しさや癒しを必要としています。

まずは、自分自身を癒すことから始まります。
そこから、優しさは他者に広がります。
そして、疲れてぼろぼろの世界を癒し始めるのです。

-Steven Forrest

(* 翻訳終わり)


いかがでしたでしょうか。
私自身、サウスノードが山羊にあるので、書かれていた山羊サインの「辛さ」や、「私が我慢すれば良いことだ」と考える傾向、心の奥に重鎮する「孤独感」などはよく理解できます。そして、反対のノースノードが位置する蟹サインについては、憧れの範疇というか、自分に備わっているものというよりは、違和感や異質なものであるように思えるのです。

ですが、それが今世の間にこの魂が求めているものということであれば、意識して蟹サイン的な行動や振る舞いをとってみようと思います😊

長文にもかかわらず、拙い翻訳をお読みいただきありがとうございました。
占星術の考察にお役立ていただけると嬉しいです🙌

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