カイロンと土星のスクエア

進化占星術の大家、スティーブン・フォレストさんの記事の要訳です。
参照した記事はこちら。(Forest Astrology : https://www.forrestastrology.com/)

テーマは、2018年7月初旬〜9月初旬にかけて、トランジットのカイロンと土星が作る87度〜88.5度の「ほぼほぼ」スクエア(90度)に関する考察と見解。
この微妙な状況に着目されている点が面白く、読み解き方に深みを感じ、取り上げてみました。土星とカイロンの性質も再考できてよかったです。
 
 

★土星とカイロンの動き

◉ カイロン
2018年7月5日に牡羊の2.5度でとなり、逆行へ。
9月末ごろに魚サインに入り、12月中旬に逆行終了。
2019年2月下旬には牡羊サインに戻ってきます。

◉ 土星
2018年4月18日から逆行中。
カイロンが逆行開始するタイミングで、山羊の5.5度に。
9月5日に山羊の2.5度でとなり、順行に戻ります。

順行と逆行の間には、天体が止まって見える「留」という瞬間があり、このタイミングは天体のエネルギーが高まる状態。
上記のカイロンの「留」のタイミングで、土星とカイロンは87度。ここでオーブ3度以内のスクエアがスタート。
山羊の2.5度で土星がで「留」になるタイミングで約88.5度。完全な90度になる前段階で、スクエアが解消となります。
 
 

★カイロン、土星、スクエアのおさらい

◉ カイロン
「傷ついたヒーラー」という、印象深い呼び名で語られることが多い。
痛みや傷があると、その対処や治癒の方法を必死で探す。
見つけることができれば、同じ問題の抱える他者の助けや救いとなることができる。

厳しい戦場で実際に戦った兵士が、退役後に戦場で心を病んだ若い兵士に深く同苦し癒しとなっている状況が、カイロンの最高の境地として例えられます。カイロンの原点は血の流れるような痛みを伴う傷。カイロンのある場所は人生におけるトラウマを伴うような辛い場所。
好奇心や探究心から、傷や痛みに目を向けたくなることはありますが、この点に留意することが必要です。

◉ 土星
普段あまり気が向かないことに取り組ませる力を持つ天体。
歯医者に行くとか、排水溝の掃除とか、やりたくないけどやらないと後々困ること、をやらせるのが土星の表向きの顔。
裏の顔は。。やるべきことをやらない人に制裁を、という重たい性格。例えば、歯医者に行かなければ虫歯になるような状況。
土星が効きすぎると、義務や責任を負いすぎてしまって肝心の自分自身が疲弊してしまったり、自分の責任を他人任せにして自分の使命にそぐわない義務や責任を負うと、歯車が狂ってしまうような結果になってしまいます。

◉ スクエア(90度)
見たくない事、やりたくない事に向き合わされる時。「いざというときは」という言葉がありますが、その時がまさに90度のイメージ。
緊張感のある印象ですが、これも大事なアスペクト。人生、ときには難局も必要です。
また、スクエアは大事な注意喚起でもあります。スクエアの期間はそういった事柄から逃げないことが大事。

カイロンと土星のスクエアは、「すごく痛い部分(カイロン)」が「壁ぶちあたる(土星)」というイメージ。
受け入れたくない事柄が、自分の限界に迫ってくる。
今回は、その直前で止まります。

カイロンは身体的な影響と一体になっていて、体の弱い部分や潜在的な病気などと関係する事が多い。
カイロンと土星の緊迫感が、身体的な苦痛ととなって出る人が多いかもしれない。
土星的なメッセージとして受け止め、この期間の体調不良は無視せずしっかり対処することが大事。
 
医療占星術を参考にすると、現在カイロンがある牡羊は頭部やストレスに関するサイン。
また、山羊と土星はどちらも筋肉や骨と関係する。
様々なタイプの頭痛や、ストレス性の高血圧、不眠、神経症、
このスクエア期間にやけに体が凝ったり、関節の痛みが出ることがあれば、しっかり対処が必要。

 
 

★牡羊と山羊の性質

牡羊は痛みや恐怖に立ち向かう「戦士」のような性質を持ったサイン。
山羊は苦痛や痛みに耐える力が強いサイン。北半球では山羊は冬の星座。辛抱強い、ストイック、という言葉が浮かぶ。

どちらも、気質や性質に影響する質で、二つを合わせると「有言実行で約束を守る」ようなタイプでしょうか。
素晴らしい特質ですが、やりすぎると体を壊す、ということになりそうです。

しばしば、メディアを通じて報じられる素晴らしい人間ドラマには、その主人公となる人の言動が、勇気・誠実さ・人柄の素晴らしさという点で人並み外れている、という要素が含まれています。
「限界を超えた」挑戦や行動に注目が集まる傾向がありますが、それは、人間の勇敢さや英雄的な性質を称賛する比喩表現。
実際に「限界」が来たらそれ以上先に行く事はできません。まさに「壁にぶちあたる」状態。
もし、現実に「限界」を超える行動をして、何かが壊れるとすれば、自分の「体」に他ならないのです。

たとえ親友が病床に伏していて末期の状態であったとしても、自分自身が睡眠を取らないわけにはいかないし、子どもが飢えていたとしても自分が食べなければ、明日、子どものために食料調達をする力がなくなってしまいます。
状況がどうあれ、「限界の壁」に達する前に対処することが必須です。
 
 

★土星とカイロンのぎりぎりスクエアの影響

土星とカイロンが90度のアスペクトになるかならないか、というこの夏は、人間が勇気や忍耐の限界に挑むようなストーリーがニュースで取りざたされるのではないかと予想されます。
あるいは、その限界を物理的に越えてしまう悲しいニュースも。

より個人的な生活における影響としては、体・心・魂の発するシグナルに注意を払いましょう。心を落ち着けて耳を済ます時間を持ちましょう。

様々な責任から逃げないことも大事。ただ、その責任の所在や、誰の責任なのかをしっかりと見極める必要があります。
自分の責任は何なのか、整理をする時です。その際に、自分は何をするために生きているのか、ということを周囲があなたに望む人物像や在り方から切り離して考えること。
また、自身の限界や困難な状況に遭遇したら一呼吸おいて落ち着いた心で受け取ること。
 
 

★まとめ

あらためて、今回のスクエアは逆行中の2天体による、不完全な90度であることに注目。ぴったりな90度には達しないけれど、87〜88.5度くらいの「ほぼほぼ」90度。

フォレスト氏の予想としては、この夏、私たちの多くが今後長きにわたる健康や幸福のために何かしらの「早期の警戒」を受け取ることになるだろうということ。
別の角度から見ると、体が何らかのシグナルを出していても、少なくとも数ヶ月の間は心の状態を無視して「気合いで」強情に突き進むことはできるでしょう。早期のシグナルとは、見て見ぬ振りをすることは可能な程度だからです。
ただ、そういった兆候をないがしろにすると、個人チャートに鋭いアスペクトができる頃にその「結果」を受け取り、痛い思いをすることになりそうです。

不安になるメッセージだけど、難しく考える必要はありません。
体には限界があるということ。
空腹を感じたら食べる。疲れたら眠る。

そんなふうに体や心、魂のシグナルに耳をすませて行動する夏にしましょう。

 
 
 
 
 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です