火星のアウトオブバウンズ

今日も、進化占星術の巨匠、Steven Forrestさんの記事の要約です。
テーマはアウトオブバウンズ という現象と、その状態にある火星が山羊サインに入る影響について。

参照した記事はこちら: Mars Out of Bounds March 2018 – by Steven Forrest
https://www.forrestastrology.com/blogs/astrology/mars-out-of-bounds-march-2018

 
 

★冥王星、土星、山羊サイン、そして火星のおさらい

Forrest氏の言葉を借りて、冥王星、土星、山羊サイン、火星のおさらいです。

冥王星
光で見えなくなっている闇の部分に焦点を当てる。秘密を暴く。タブーや、支配に意を呈する。それまで見えなかった真実を明るみに出す。

土星
「あらゆる行動に結果をもたらす」という土星の正義を貫き、今という時における「完全な状態」を再構築する。

山羊サイン
「既存の秩序」がキーワード。政治、社会、地域、家族。個性、個のあり方。

火星
情熱、怒り、熱烈さ、集中力、勝負心、勇敢さ、筋肉の象徴。
 
 

★山羊サインに、アウトオブバウンズ の火星が突入

冥王星が山羊サインにいるのは、2008年 から 2023年まで。
冥王星は社会の保守体制の中に埋もれる闇を暴こうと今日もうごめいています。政治の世界、国、地域社会、家族、自分の心の中で見てぬふりをしていた部分、闇に葬られているもの、支配の影に隠されて来たものたちが、壁を壊して明るみに出てくる、といった刷新の力が働いています。

土星が山羊サインにいるのは、2017年末から2020年まで。これまでのあらゆる活動を形にして、この時代の政治、社会、組織、地域、家族、個のあり方を再構築をしようとしているのが山羊サインの土星。山羊サインにいる間の土星のやる気はきっとマックス。土星の正義がもっとも光る場所です。

そして、日本時間では3月18日から火星も山羊サインに入ります。
しかもこの火星、山羊サイン入りして3週間くらいの期間は、普通の火星ではなさそう。アウトオブバウンズ と言う状態の、ちょっと破天荒な火星。これが、冥王星土星が張り切っている現場に参加するどうなるのか。

Forrest氏によると、山羊サインで土星と冥王星が大革命を起こしているところに、さらに火星のホットソースがかかる3週間になるでしょう、とのこと。!
 
 

★アウトオブバウンズ (Out of Bounds)とは?

月を始め、ほとんどの天体にアウトオブバウンズ (Out of Bounds)という現象があります。占星術でフォーカスする10天体は天球上で太陽の通り道の至点である赤緯+-23.27度の範囲を中心に動くのですが、ときどきこの+-23.27度を超えて移動します。
この状態をアウトオブバウンズ (以下OOB)と呼びます。
OOBの天体は、Stargazerのチャートの右側にある数字で確認できます。
Stargazerでチャートを出すと、右側に2種類の数字が出ますが、その右の列の数字が赤緯の数値です。赤緯の度数が+-23.27よりも大きいと、OOBの天体ということになります。

※占星術で、実際に個人や社会に影響が出てくるのは23.4とか23.5度以上とか、いろいろな意見があります。

Forresst氏によると、天体は通常、太陽の力で統率されていて、リードで繋がれながら落ち着いて動いているような状態。ところが、OOBになると天体はそのリードが一時的に外されたような形になるそうです。解放され、自由に動き、持っている欲求や資質が良くも悪くも全開になる、とありました。

個人のプログレスチャートで、天体のOOB期間が発生する場合、この一時的なOOB期間で、今まで心に閉じ込めていた欲求や意思がどうしようもなく出てくるかもしれません。自由で破天荒な動きをする、ということで心配にも思いますが、そうすることでその天体の持つ才能や欲求がリフレッシュされ、気持ち新たにまた太陽の軌道に戻ってきて、人生に深みをもたらす大事な天体になっていくそうです。

出生図でOOBの天体がある場合、年齢とともに落ち着いてくることかと思いますが良い面や注意する面などを知るために、把握しておくと良いかもしれませんね。
 
 

★火星のOOBと、ジェンダーの問題

本題に戻って、火星がOOBになる3週間について。
今まで火星の欲求を抑圧してきた何かが外れる3週間。
冥王星や土星が圧倒的な力でじわじわと取り組んでいる現場に、
想像を超えた花火があがるのか、火花が散るのか。

テーマは多岐にわたりますが、注意して社会を見ていこうと思います。もちろん自分のチャートも。

Forrest氏の記事では、数ある分野の中からジェンダーというテーマが取り上げられていました。
これまでの社会を振り返り、火星の持つ質が抑圧されている場所はどこなのか。という問いで、スポットを当てられたのがジェンダー。

占星術でも古くから火星は男性のシンボル、金星は女性のシンボル、とされてきていますが、この考え方をいつも当てはめるのはもうやめよう!古い!という言葉がとても心に残りました。
なぜならば、男性も女性も、同じように金星と火星の要素を内包しているから。
男性が働き、女性は家を守るということでスムーズな生活を実現できていた時代がありましたが、今はそんな時代ではありません。
そもそも、女性の出産は極めて火星的な力が必要な作業だし、男性が仕事を楽しむのも金星の要素なしにはあり得ません。

男性性、女性性、という断言をすることで抑圧されて、ピュアな欲求が歪み、淀み、悪い形で社会に表出していないか。
「フェミニズム」という言葉を使うことで、男性性が閉じ込められてしまう環境が生まれていないか。
フェミニズムじゃなくてヒューマニズム、という概念を持って、男性の持つ金星と女性の持つ火星の要素のバランスを立て直す必要があるのではないか。などなど。

意訳にはなりますが、そういったメッセージがどれも、目からウロコでした。
歪んだ火星の欲求が、よくない形で出ている犯罪など、挙げればきりがないような気がします。
子供や女性を狙った悪質な犯罪。職場で虐げられた結果の鬱や自殺。
そのエネルギーを良い形で使えなかったのはなぜか。どこでバランスが崩れたのか。
どんな人の命にも内包されている火星の質を再考することで、何かヒントがあるかもしれません。
 
 

ともあれ、この3月18日ごろからの3週間、自身の中に眠る火星の欲求を全開にするチャンス。
女性であっても男性であっても、社会や歴史の概念を超えて自分の中の火星や金星をありのままに出していこうというメッセージで終わっていました。

山羊サイン、冥王星、土星、そこに入るOOB火星。
そして続いている蠍サインの木星。そういった要素が常に感じられる記事でした。
さて、どんな3週間になるのか楽しみです。
 
 

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