リロケーションについて興味深いページがあったので要約メモ。
参照したページ:The Real Astrology – Relocated Charts
★ネイタルとリロケーション、どっちが優先?
《ロンドン生まれ、カリフォルニア在住のAnneさんからの質問》
ロンドン生まれのAnneさんのネイタル(出生図)では、ASC蠍・MCが乙女。
転居して14年の、カリフォルニアでのりロケーション図ではASC獅子・MC牡牛。
ご自身の感覚では、総括的にリロケーション図よりも出生図の要素のほうが今でもしっくりくるそうですが、ネイタルとリロケーション図のどちらを重視すべきなのか、という質問。
ロンドンより気温が高くカラッとした晴天の日が多いカリフォルニアにいるせいか、獅子サインのような明るさや、前向きになんでも楽しめる自分が出てきていて、ASCでいうと、ネイタルの蠍よりリロケーションの獅子っぽくなっている気がする。MCについては、ネイタルの乙女、リロケーション図の牡牛のどちらにも適応できていると感じているそう。
★全ての基盤はネイタル、リロケーションは補足情報
《Kevinさんからの回答》
これについて、1996年から占星術を使ったカウンセリングをしていて、引用元ウェブサイトのオーナーでもあるKevin B. Burkさんからの回答は、
まず、ネイタルチャートが全ての基礎・基軸なので、他のどのチャート(プログレス、トランジット、リロケーションなど)よりも優先されるべきである、とうこと。
どんなテーマでも、ネイタルチャートが持つ文脈の中で解釈する必要があり、リロケーション図は外的環境から直接的に自分にもたらされる要素として補足情報的に捉えるそうです。
つまり自分が本来持っている資質や要素(ネイタル)が、外的な要素とどんな化学反応を起こすかを見る材料としてリロケーションを使う、ということなのかな。
生活拠点とする場所によっては、ネイタルが持つ要素が強く出たり弱く出たりと変化します。リロケーションは、その作用・性質に着目し分岐的に発展した占星学、とのこと。
自分のネイタルに出ている才能を開花させたい!という場合、それらの天体がMCと重なるような場所に行くといいかもしれないですね、と書いてあったので
なんとなく頭をよぎったユタ州のとある場所を自分のネイタルに合わせてみたら、わたしの個人天体が固まっている場所がMCでした。
ユタ州にお友達を作ろうと思いました。
《Anneさんの感じていることは正解》
上記のとおりネイタルから読める資質は自分の核となる部分なので、ネイタルのASC蠍が示すように世界を鋭く深い洞察力で見る姿勢はそのまま持ちつづける。リロケートしたASC獅子は、カリフォルニアでの人生にどう向き合うかというところに影響している、ということでした。
納得。
★トランジットはネイタルに合わせるか、リロケーションに合わせるか
これも迷いますよね。海外にいるとき、自分のリロケーション図を優先してみた方がいいのか、それともネイタルなのか。
Kevinさんによると、やはりネイタルをまず見て、自分の核となる部分と現在の天体との関係性を読むことが最優先だそうです。その上でリロケーション図で示されるハウスが、現行天体からのエネルギーを受ける現場として確認すると良いでしょうとのことでした。
例えば、トランジットの天体がネイタルの7ハウスに入っている時、核となる出来事は1対1の人間関係に関わってきますが、そのトランジット天体がリロケーション図で10ハウスにあるならば、そういった人間関係の教訓や恩恵がキャリアや公的な生活に関わる現場で起こる傾向があるそうです。
リロケーション図だけを読んでしまうと、自分の核となる部分への課題を見逃してしまいます。ネイタルの補足として見て、自分の核となる課題が露呈されやすい現場が10ハウスなんだな、と確認することができそうです。
★まとめ
✔︎ ネイタルは全ての基軸。
何をテーマにするときも、どこにいても、まずはネイタル。
✔︎ リロケーションは補足情報。
ネイタルで読み取った内容がどの現場(ハウス)で現れる傾向か、
を見るときに参照する。
日本語の何百倍も情報が多い英語サイトで、プロのアストロロジャーが語るちょっとしたコメントがとても新鮮で面白いです。
勉強メモ用にときどきこちらに残していこうと思います。